【京都牝馬Ｓ】デムーロ弟　ドナウＶリレーに自信あり

ドナウブルー騎乗予定のクリスチャン・デムーロは、サムアップで自信を見せる

　兄弟バトンタッチで重賞Ｖだ。京都牝馬Ｓのドナウブルーは前走時に兄のミルコ・デムーロが騎乗して白星を挙げている。代わって来日した弟のクリスチャンが今回は手綱を取りデムーロ家のリレー。兄から癖や乗り方を聞いた？の問いに「ノーアドバイス…」と肩をすくめたがこれはジョーク。「今夜、電話して聞くよ」と頼りにしていることを明かした。

　１９歳とはいえ、昨年のイタリアでは２２２勝を挙げリーディング。ＪＲＡでは今年からの騎乗になるが、社台ファームがバックアップ態勢を敷いている。当初は昨年のオークス馬エリンコートに騎乗予定だったが、ルメールが５２キロのドナウブルーに乗るのは体重的に厳しいことからチェンジとなった経緯がある。クリスチャンにすれば、どちらの馬であろうとも大きなチャンス。兄は来日３シーズン目で達成した重賞勝利を弟は１シーズン目、それもＪＲＡで騎乗してわずか３週で成し遂げる可能性がある。

　ドナウブルーはディープインパクト産駒。「プレイステーションのジーワンジョッキーで知ってるよ。ディープインパクト、ユタカ・タケ…」とゲームを通じて活躍馬だと認知している。まだあどけなさが表情に残る若きチャレンジャー。コンビを組むドナウブルーも前走で１０００万を勝ち上がったばかりで格上挑戦するチャレンジャーだ。注目に値する人馬だ。

　◇クリスチャン・デムーロ　１９９２年７月８日、イタリア生まれの１９歳。兄ミルコは世界中で活躍する名騎手。０９年イタリアで見習騎手に。１０年騎手免許取得。１１７８戦１５３勝でイタリアリーディング２位。昨年は初のリーディング。１１年１～３月に南関東で短期免許取得。１月１７日、船橋で日本初騎乗。２月１２日の東京７Ｒ（ランニングシューズ１３着）でＪＲＡ初騎乗。今月１４日～３月１３日までＪＲＡで短期免許を取得。小倉を主戦場として既に３勝をマーク。１メートル６１、５０キロ。