女子オートレーサー坂井宏朱さん通夜に600人

[ 2012年1月19日 06:00 ]

きれいな花で飾られた坂井さんの遺影

 15日に船橋レース場で練習中の事故のため死去した女子オートレーサーの坂井宏朱(さかい・ひろみ)さん(享年27)の通夜が18日、東京都港区の増上寺・光摂殿で営まれ、選手やファン、関係者ら約600人が参列して別れを惜しんだ。

 OLからレーサーになる夢を実現させてから半年後に訪れたあまりにも早過ぎる死。競走用のプロテクターを着けてほほ笑む遺影を前に選手たちは悲しみに暮れた。坂井さんと同期の女性レーサー佐藤摩弥は「まだ現実が受け止められません。自分たちの姿を見てオートレーサーになりたい子が出てくるまで頑張ろうねって約束したのに…。昨年暮れの女子会では来年一緒に旅行しようねって話していたのに…。でも、宏朱は選手になったことを後悔してないと思います」と大粒の涙を流しながら語ると、しゃくりあげて後は言葉にならない。坂井さんの師匠・永井大介は「自分の力不足でこんなことになって遺族の方に申し訳ない。実地訓練(昨年6月)の時は選手のレベルになかったが、亡くなる当日のタイムがデビュー以来一番良くて目標に近づいた矢先だった。あれだけ頑張ったんだからゆっくり休んでください」と目を真っ赤にして語った。

 葬儀・告別式は19日午前11時30分から、同所で営まれる。

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