【京成杯】ベストディール 皐月賞へ飛んで来た!!

[ 2012年1月16日 06:00 ]

<京成杯>外から差し切ったベストディール(左)が京成杯を制す

 またディープ産駒だ!今年のクラシックを占う3歳重賞「第52回京成杯」が中山競馬場で行われ、2番人気ベストディールが直線で外から豪快に差し切って重賞初制覇。今年10勝を挙げてリーディングを独走する蛯名は、現役最多となる同レース4勝目。3戦3勝と相性抜群のパートナーとクラシック制覇を狙う。

 アパパネの名コンビが今度は牡馬でクラシック制覇に名乗りを上げた。ベストディールは中団でしっかりと折り合い、直線手前で外から徐々に進出。ラスト200メートルで内にいた5頭をまとめてかわすと、最後は外から迫るマイネルロブストを半馬身差抑えた。

 中山金杯のフェデラリストに続き、今年早くも重賞2勝目を挙げた蛯名は「しまいはいい脚を使ってくれると思っていたし、出たところで流れに乗ろうと。一瞬もたつき気味になったが、直線に向いてエンジンがかかってくれた。この馬のセールスポイント?流行のディープ産駒というところかな」と笑顔を見せた。

 ディープブリランテ(東スポ杯2歳S)、アダムスピーク(ラジオNIKKEI2歳S)など、今年もディープインパクト産駒が大暴れしそうなクラシック戦線。皐月賞と同じ舞台で重賞を制覇したのは、大きなアドバンテージとなる。

 国枝師は「同じ舞台でいい予習になったね。札幌2歳S(4着)の時は相手は3戦目だったが、うちのはまだ2戦目。物見をしたりして幼い面があったからね。今は競馬の後でも落ち着いていて、どっしりしている。体も成長して、良くなってきた」と目を細めた。

 アパパネで10年に牝馬3冠を達成した指揮官だが、牡馬でのクラシック制覇はまだない。皐月賞、ダービーには計4回挑戦して全て2桁着順に敗れている。ベストディールで悲願のクラシック制覇へ。国枝師は「現時点での課題?それは自分だけだよ。勝負弱いからな(笑い)。もう東京コースで勝っているし、この後は弥生賞(3月4日、中山)から本番になると思う。このまま無事に持って行きたいね」と春の到来を待ち望んでいる。

 ◆ベストディール 父ディープインパクト 母コマーサント(母の父マルシャンドサブル) 牡3歳 美浦・国枝厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績4戦3勝 総獲得賞金5957万7000円。

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