【日経新春杯】スマートロビン、名門復活“任せろ”

[ 2012年1月12日 06:00 ]

<日経新春杯>乗り運動をするスマートロビン

 京都メーン・日経新春杯ではオープンに返り咲いたスマートロビンに注目したい。

 巻き返しに燃える2012年だ。ダービー2勝を含むG1・12勝、重賞50勝の実績を誇る西の名門・松田国厩舎。しかし昨年は03年以来となる重賞未勝利に終わり、98年から続けていた20勝超えも達成できなかった。決して満足できる成績ではなかっただけに、今年にかける意気込みも強い。

 「去年は苦しい成績が続きました。マスコミの皆さんにたくさん取材していただけるように、今年は走る馬をたくさん送り出したいですね」

 その意欲は目に見える形となって表れている。例えば調教内容で、この日のスマートロビンは坂路1本からCWコースを2周のメニュー。以前は坂路1本からCWコースを1周半だったが、「松田博資厩舎が2周乗って結果を出していますからね。いいところは取り入れていこうと思ったんです」と指揮官。言葉の端々から強い決意がにじむ。

 勢いを付けるべく日経新春杯に送り込むのが、そのスマートロビンだ。4日に帰厩してわずか11日での実戦。「体重が20キロぐらい増えているんですよね」と気になるセリフを口にするが、これは一概に不安材料とは言えない。その理由は血統面にある。

 「馬体を見る限り、そんなに太い感じはしないんですよ。ダイワスカーレットにしてもそうなんですが、サンデーサイレンスの血を引いている馬は、最初のうちは腹が巻き上がっている馬が多い。でも充実してくるとふっくら見せてくるんですよ。ロビンもこれがいい方に出てくれるといいんですけどね」

 確かに昨夏以降は本格化ムードがある。阿寒湖特別を4馬身差で圧勝すると、神戸新聞杯では粘り腰を見せて4着。そして前走の比叡Sでは2番手から余裕十分の押し切りだ。当時3着のイグアスが直後のステイヤーズSで2着に健闘したことから、スマートロビンも重賞で通用すると見ていい。

 「ハンデの55キロはちょっと重たいですが、これでも通用するとハンデキャッパーも評価してくれてるんでしょう」

 終始前向き。レースでも果敢な先行策からの押し切りを狙う。

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2012年1月12日のニュース