【中山金杯】田中剛師 フェデラで初平地重賞Vだ!

[ 2012年1月3日 06:00 ]

<中山金杯>調教を終えたフェデラリストのをなでる田中剛師

 中山金杯は3連勝での重賞初Vを狙うフェデラリストに注目。田中剛師が騎手時代に勝てなかった重賞を、調教師として奪取を狙う。

 年末の中山大障害をマジェスティバイオが制し、開業2年目でG1タイトルを手にした田中剛師。新たな一年の始まりに、今度は中山金杯で初の平地重賞制覇を狙う。送り込むフェデラリストは2連勝中。昨年11月に1600万の東京ウェルカムPを勝ってオープン入り。自身の手で初めて誕生させたオープン馬だけに思い入れは深い。

 「あの時は口取りでみんなに祝福してもらって、思わず涙が出てしまった。自分もオープン馬が持てるようになったんだなと…」

 中山金杯にも思い出がある。95年、初コンビだったゴールデンアイは13番人気の低評価を覆す激走も、サクラローレルに及ばずの2着。「次の東京新聞杯は勝ったんだけど雪でダート変更(グレード除外)。その前の年もシャマードシンボリで負けた(5着)。現役の時に勝ちたくても勝てなかったレースに、土俵を変えて挑戦できるのは幸せなことだと思う」と感慨深げに振り返る。

 昨春に公営・園田から転入。入厩当初から素質を感じ取っていた。「キャンターの走りから違うなと感じた。1F15秒くらいなら口笛を吹いて走っているよう」。転入初戦の500万条件(6月)は80%の仕上げ。「それであっさり勝ってくれた。凄い馬を預けてもらった」と気を引き締めた。その後も順調に白星を積み上げ、初の重賞舞台へ。「一年の始まりとなる金杯に、自分の馬が出走できるのは本当に恵まれている。何とかいい競馬をしたい」。今度は表彰式で歓喜の涙を見たい。

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2012年1月3日のニュース