【京都金杯】大久保“龍”師の年!シャーク進化中

[ 2012年1月3日 06:00 ]

<京都金杯>ディープインパクト産駒のダノンシャークは重賞初制覇を狙う

 12年の中央競馬が開幕。2日早朝、美浦、栗東両トレセンが開場、一斉に調教が開始。スポニチ賞京都金杯組ではディープインパクト産駒ダノンシャークが重賞初制覇へ陣営のムードも最高潮だ。

 前走・逆瀬川S(12月18日、阪神)でオープン入りを決めたダノンシャークが、年明けの縁起重賞に照準を定めてきた。厩舎開業9年目の昨年、自己最多となる39勝をマークした大久保龍師が意気込みを伝える。

 「僕個人のイメージだけど金杯は一年で最初の重賞だし華やか。ここで弾みをつけることができれば」

 昨春は若葉S3着、ニュージーランドT7着で、続くプリンシパルSが4着。GIの出走権には手が届かなかった。それでも、1000万からスタートした秋は3戦で条件クラスを卒業と、素材の良さをアピール。しっかりゲートを出て、好位で折り合いをつけながら手応え通りに鋭く抜け出した前走は、半馬身という着差以上に強さを感じさせる内容だった。その勝利をステップにさらにその先へ。厩舎期待のディープインパクト初年度産駒が着実に進化を遂げている。

 「どの馬にも言えることだけど、誰が乗っても乗りやすいようにつくるのが僕らの仕事だからね。今はこの馬に落ち着きを求めている段階。前走も百点満点ではないけど折り合いという1つの課題をクリアしてくれて、全体的にはいい内容だったと思うよ」

 現状はまだ粗削りかもしれない。その分、伸びしろはたっぷり残されている。大久保龍師は「どんな条件が合っているかは最初から決めつけるものじゃなく血統や体形、調教などから見つけていく」という。過去4勝はマイルで1勝、1800メートルで3勝という内訳。「これまで1600、1800を中心に使ってきたけど、前走の感じなら2000でも…と思える」と言うあたり、まだまだ未知の可能性を秘めている。

 いずれにしても年明け初戦のここは【1211】と実績のあるマイルに全力投球。新春の京都で飛躍を誓う、この4歳馬に注目だ。

続きを表示

2012年1月3日のニュース