【ヤングGP】“静岡の昇り竜”柴田が若手NO.1

[ 2011年12月29日 06:00 ]

<ヤングGP>胴上げされる柴田

 G2「ヤンググランプリ2011」は柴田竜史(23=静岡・96期)が優勝、賞金390万円を獲得した。

 単騎で一発勝負に挑んだ“静岡の昇り竜”柴田竜史が、Vロードを鋭く突き抜け横一線の激戦を制した。ゴール後、優勝を確信すると右手を上げてガッツポーズ。イケメンがカクテル光線に照らされて満面の笑みを見せた。

 決して楽な展開ではなかった。レースは打鐘から前受けした松岡が才迫を前に出させず突っ張り先行。「道中は先手ラインの後ろからと決めていた。カマシが来てもスイッチできるように集中していた」。2コーナーで前を走る村上がブロックに遭い最終バック6番手の位置で外に膨らんだが、慌てず最後の直線まで脚力を温存。最終コーナーでわずかに空いたコースを見逃さず、末脚を爆発させて栄冠をつかみ取った。

 史上最速タイトルホルダーの深谷と同じ96期生。競輪学校時代は「深谷を倒せるのは柴田しかいないぞ」と教官らから激励されてきた逸材だ。素質が開花した未来のスター候補生は「深谷君と比べられるかもしれないが、僕は焦らず近いうち特別競輪で活躍できるように頑張りたい。そして、いつの日か深谷君に追いつきたい」と誓った。ライバルの背中を追いかけ、来年はさらなる飛躍を目指す。

 ◆柴田 竜史(しばた・りゅうじ)1988年(昭63)5月3日生まれの23歳。静岡県藤枝市出身。県立藤枝西高卒。09年7月プロデビュー。通算成績は186戦80勝、2着38回、3着9回。通算取得賞金は3466万円。1メートル79、82キロ。血液型O。

 ▽ヤングGP・VTR 松岡―西村―坂口―柴田―相川―上原―才迫―小川―村上で周回。赤板から才迫―小川―村上が上昇すると松岡が突っ張り打鐘先制。才迫は外に浮き小川は西村の外に。以下、坂口―村上となり柴田―相川―上原―才迫で最終H。2角から村上まくると坂口がけん制。松岡の後位をキープした小川が3角まくり、坂口が追って直線へ。この中を割った柴田がG前突き抜けV。相川外伸び2着。

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2011年12月29日のニュース