【有馬記念】角居師「もっと走りたいなら頑張れよ」

＜有馬記念＞同じく有馬記念に出走する僚馬のルーラーシップ（左）と並んで歩くヴィクトワールピサ

　ヴィクトワールピサが競走馬人生を懸けて年末の大一番に挑む。明らかにされていなかった来年の動向について、角居師が口を開いた。

　「現時点で現役続行するかどうかは五分五分です。有馬記念が終わってから、オーナーや牧場サイドと相談する予定です」

　昨年は最優秀３歳牡馬に選ばれ、今春には日本馬として史上初となるドバイＷＣ制覇。「種馬の資格は十分ある」という指揮官の言葉に異論を唱える人はいないだろう。そして、これだけの名馬だけに戦績に傷を付けられないのも事実だ。

　「私としては長く現役で走ってほしい気持ちがあります。ただし、ドバイが終わってからはいい成績を残していない。その点で強く言えない部分はあります」

　こう前置きしたうえで、指揮官は壮大なプランを口にした。

　「ここでいい競馬ができれば、もう一回ドバイに行きたいという思いがあります。有馬記念で結果が出ない方が、引退の可能性は高くなる。もっと走りたいのなら頑張れよ、という感じです」

　この日は坂路でスムーズに加速しラスト１４秒７。軽快な脚さばきで駆け上がった。

　「今回は明らかに雰囲気が変わってきています。不退転の覚悟で戦います」

　舞台もＧ１・２勝を含んで４戦４勝の中山に変わる。言い訳は許されない。