【ステイヤーズS】キッツ復活!代役・皇成“うれし~の”

[ 2011年12月4日 06:00 ]

<ステイヤーズS>レースを制したマイネルキッツ(左)。鞍上の三浦皇成騎手はガッツポーズ

 師走の名物マラソン重賞「第45回スポニチ賞ステイヤーズS」が中山競馬場で行われ、09年春の天皇賞馬マイネルキッツが早めに先頭に立って押し切った。昨年の日経賞以来となる重賞3勝目。表彰式では優勝馬主のサラブレッドクラブ・ラフィアンへ、森戸幸生スポーツニッポン新聞社東京本社代表取締役社長から表彰状が授与された。

 強いマイネルキッツが帰ってきた。09年有馬記念(5着)以来2度目のコンビとなった三浦は“キッツの競馬”をしようと決めていた。「いい位置につけて競馬をしたかった。G1を勝った時みたいに、ハミを取ったところから動こうと思っていた」。スタート直後から鞍上が気合をつけてポジションを上げ道中は中団の10番手あたりで流れに乗った。

 勝負の決め手は2周目の3コーナー。手応えの差は歴然としていた。各馬の騎手が必死に追い出しにかかるが、マイネルキッツは馬なりのままで先頭に並びかけていった。ラスト400メートルでゴーサインを出すと、一気に後続を突き放した。「キッツを信じていたし、これなら残せると思った」

 先月に主戦騎手の松岡が落馬負傷して回ってきたチャンス。前回に続いての代打騎乗となったが、きっちりと結果を残した。ゴールした瞬間には左手で力強くガッツポーズ。4月のフローラS以来となる今年重賞3勝目を飾り、19日に行われる自身の挙式・披露宴に花を添えた。「自分も久々の重賞勝ちだったしこの馬も最近は成績が芳しくなかった。力が衰えていないところを見せられて良かった」

 次走は有馬記念に進む予定。国枝師は「体つき(8キロ増)が良くなっていた。稽古をやってもカイバを食べているし馬がシャキシャキしてきた。もうひと花咲かせたい」と暮れの大一番に期待を込めた。

 ◆マイネルキッツ 父チーフベアハート 母タカラカンナ(母の父サッカーボーイ) 牡8歳 美浦・国枝厩舎所属 馬主・サラブレッドクラブ・ラフィアン 生産者・北海道新冠町ビッグレッドファーム 戦績42戦8勝 総獲得賞金5億4883万8000円。

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