【ジャパンC】デインドリーム「不安は何もない」

[ 2011年11月27日 06:00 ]

<ジャパンC>制覇へ自信みなぎるデインドリーム

 凱旋門賞馬デインドリームは午前6時50分に東京ダートコースに入った。スタンド前から2角までダク。向正面に入るとスピードを上げ、軽快な脚さばきで4角まで流した。「気持ち良さそうに、いいフォームで走っていた。不安は何もないよ」と動きを見守ったシールゲン師。静かな口調だが表情には自信がみなぎっていた。

 1歳時に9000ユーロ(当時のレートで約120万円)という低価格で購入された馬が、凱旋門賞を勝ち3億円以上の賞金を稼いだ。「実際に見てオーナーに購入を勧めたのは僕だが、いくつか勝てれば程度の期待だった。まさかこんなに強くなるとはね」とトレーナー自身も愛馬の躍進に驚きを隠さない。

 ドイツ馬の凱旋門賞制覇は75年スターアピール以来、36年ぶりの快挙。雑草馬が次々とエリート馬を撃破するサクセスストーリーも重なって、ドイツ国内で人気が爆発。「競馬を知らない人も名前を覚えてくれて、たくさんの人が応援してくれる。メディアも連日のように報道している」と活躍は社会現象となっている。レース当日は日本のNHKに該当する放送局「ARD」が密着取材。ドイツ国民の期待を一身に背負い、再び大舞台に立つ。

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2011年11月27日のニュース