【ジャパンC】ジャガー、鋭さ戻った11秒5

[ 2011年11月25日 06:00 ]

<ジャパンC>単走で追い切るジャガーメイル

 競馬の祭典「第31回ジャパンC」の枠順が24日、確定した。美浦では昨年の天皇賞・春優勝馬ジャガーメイルが最終追い。上々の切れを見せ、2度目のG1戴冠を視界に入れた。同レースは25日、ウインズ新橋、後楽園(午後2~7時)で金曜発売される。

 さすがはG1を射止めた実力派だ。昨年の天皇賞・春優勝馬ジャガーメイルが上々の動きを見せた。ポリトラックでの単走追い。3コーナー過ぎからピッチを上げて、4F50秒9~1F11秒5。直線で仕掛けられると、重心をグンと沈めて機敏に伸び切った。

 橋本助手は穏やかな表情で切り出した。「先週は長めからいっぱいにやっているので、きょうは短めにサーッと。動きは良かったと思う。天皇賞(9着)の時よりも前走から間隔があった分、中間は強い負荷をかけることができた。攻めた方がいいタイプだし、調整はうまくいった」

 その前走・天皇賞は逃げたシルポートが前半5F56秒5の超ハイペース。序盤から最後方に置かれ、追走に苦労していた。最後の直線ではジリジリと差を詰めたが、序盤のビハインドがあまりにも大きかった。

 「天皇賞は2000メートルが短かったというより、ペースでしょう。あまり速い時計の決着は向いていないと思うし、あの時計ではさすがに厳しかった。それでも、最後はこの馬なりに脚は使っているので」。同助手が分析するように決して悲観する敗戦ではない。

 昨年のジャパンC(4着)は後方から12頭をゴボウ抜きし、繰り上がり優勝のローズキングダムとはわずか0秒1差。距離延長は望むところ。東京芝も【3204】と好相性。一発大駆けの魅力は充満している。

 「出来自体は昨年と遜色ないし、能力も衰えていない。いいレースを期待してます」と橋本助手は力を込めた。高松宮記念(キンシャサノキセキ)、安田記念(リアルインパクト)のG1・2勝を含め、今年重賞5勝と大活躍している“堀軍団”の総大将とも言える古豪。昨春の天皇賞以来、2度目のG1戴冠も夢物語ではない。

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2011年11月25日のニュース