【ジャパンC】「春とは違う」グローリー“不気味”

[ 2011年11月25日 06:00 ]

乗り運動をするトゥザグローリー

 【G1ドキュメント・24日】肌を刺すような冷たい風の中、井上は栗東の池江厩舎へ向かった。ジャパンC3頭出しは過去に2回(04年藤沢和、07年角居)あって04年ゼンノロブロイ1着、07年ポップロック2着でいずれも連対。今年の池江師は天皇賞馬トーセンジョーダンを筆頭にトゥザグローリー、トレイルブレイザー。井上はレコードVのジョーダンより、叩き良化著しいグローリーに着目した。塩津助手にニンジンをもらう同馬の体は確かに見栄えがする。

 「見るからに体が締まってきた。前走(天皇賞・秋)は馬体重はそうでなくても(2キロ増)ボテッとしていたから」

 その前走、グローリーは不利な18頭立て17番から発進、10番人気で5着。善戦というより惜しい内容だ。ポテンシャルの高さをあらためてアピールした。先行馬総崩れの激流で早めに進出。心臓破りの直線坂上でいったん2番手に。「おーっと思いましたね。あのまま押し切るんじゃないかと」と振り返る。

 京都記念→日経賞連勝で天皇賞・春は1番人気に支持されたが、既にピークは過ぎていた。天皇賞13着→宝塚記念13着。「夏負けもひどく宝塚の頃はかわいそうなくらい」と振り返る。それでもオーバーホールに成功。今は「ガラッと変わった。体調の良くなかった春とは大違い。状態に関して何の不安もない」と言い切る。前走の前には稽古で遅れていたジョーダンに今週は先着している。塩津助手は「今度も人気なさそう。2桁ならもっといい」と屈託のない笑顔を見せた。

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2011年11月25日のニュース