【マイルCS】スマイルジャック“12度目の正直”だ!

[ 2011年11月16日 06:00 ]

<マイルCS>悲願のG1獲りに挑むスマイルジャック

 関東勢からは安田記念3着馬スマイルジャックが好ムード。12度目のG1チャレンジで悲願の頂点を目指す。

 3歳VS4歳の構図となっている今年のマイルCSだが、古豪スマイルジャックの存在も忘れてはいけない。6歳馬だが、今年2月の東京新聞杯で重賞3勝目を挙げ、G1安田記念でも勝ったリアルインパクトと4キロの重量差がありながら0秒1差3着。力に衰えがないことを証明した。

 安田記念の後は北海道安平町のノーザンファームで休養し、8月中旬には美浦に帰厩。秋初戦を毎日王冠に定めて調教を積んでいたが、左トモ(後肢)に違和感を生じた。「人間で言えば膝にあたる部分。故障ではなく、少し歩様がおかしいかなと感じる程度。(レースに)使おうと思えば使えたが大事を取った」と小桧山師。前哨戦を使えなかったのは誤算だったが「攻め馬はずっと休まずやってきているし、毛ヅヤも戻ってきた」と話す。

 毎日王冠を見送った後は、従来のウッドチップ中心の調教から、ポリトラック、ダートコースでの調整に切り替え、脚への負担軽減を図ってきた。1週前追いもポリトラックでいっぱいに追われ、膝の不安を感じさせない迫力ある動きを披露した。「G1に行くには1週前に仕上がっていないといけない。そういう意味ではちょっと足りない面もある」と指揮官はあえて辛口の評価だが、ぶっつけ本番でも態勢は整いつつある。

 今年で4年連続の挑戦。過去3回は11、6、6着と力を出し切れていないが、安田記念で2度の小差3着がある実力馬で、上位勢との力差は感じない。12度目のG1挑戦で悲願達成なるか注目だ。

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2011年11月16日のニュース