【マイルＣＳ】武豊で闘魂注入！クレバー雪辱Ｖダァー

＜マイルＣＳ＞乗り運動をするクレバートウショウ

　【Ｇ１ドキュメント・１５日】決戦ウイークの始まりを実感するのが全休明けの火曜。栗東のマイルＣＳ出走馬は開門直後から次々と各コースに飛び出して行った。朝イチの坂路を軽快なフットワークで駆け上がったのがクレバートウショウだ。柏原は引き揚げてくるのを待って崎山厩舎へ。月野木助手に感触を尋ねた。

　「ちょっとずつ気合は乗ってきたよ。ただ、この馬にすれば気合乗りがまだ物足りないね。調子は悪くないけどグッと来るものがなくて」。月野木助手が辛口になるのはそれだけ期待が大きいからでもある。「怖いくらいの気合乗りで気迫が凄かった」と振り返る春はマイラーズＣ２着、京王杯ＳＣ５着とマイル路線の王道を歩んで安田記念が０秒１差４着だった。実績からして頂点を狙えるポジションにいるのは間違いない。それが今季２戦はポートアイランドＳ４着→スワンＳ９着と振るわず。悪い流れをどう断ち切るか。１６日の追い切りは武豊がまたがる予定。これがきっかけになるかもしれない。

　「追い切りで豊さんに乗ってもらうのは初めて。いつもと違ったパターンでやるので何か伝わればいいんだけど。能力はあるから、今週いっぱいにやってどれだけ気合が乗ってくるか。何とか春の悔しさを晴らしたい」

　月野木助手がかつて担当したギャラントアローは０３年スワンＳを制して、このレース３着。８年前に手にできなかったタイトルを目指し、人馬一体で大一番に臨む。