脱サラ新人調教師 “二人三脚”で目指す初勝利

[ 2011年10月28日 06:00 ]

今週の船橋開催でデビューした伊藤滋規師(右)。左は牧野厩務員

地方競馬です!!

 船橋競馬場所属としては約3年ぶりに新人調教師がデビューした。24日の船橋3Rに4番人気ヤマニンパンケーキ(牝3)を出走させた伊藤滋規師(37)だ。最後方から追い込んで0秒7差の3着。初出走初勝利こそならなかったが「何とか格好をつけてくれたので良かった」とホッとした表情を見せる。レース後はすぐに厩舎に戻り、現在ただ1人のスタッフである牧野貴充厩務員(35)と馬のケアに汗を流していた。

 愛知県出身。競馬と縁はなく、サラリーマンになった。物足りなさを感じていた頃「夢があるな」と馬の世界へ。まずは3年、北海道の牧場で働いた。自ら千葉県調教師会に連絡を取り厩務員に。高松弘之厩舎(07年に師が引退)、石井勝男厩舎で計10年。3月に念願の調教師免許を取得した。

 モットーは「人優先主義」だ。真意は「人がハッピーでなければ、馬もハッピーにはなれない。黙っていても馬の世話は本当によくやってくれる。そのスタッフにしっかり目を配らなければ。これから人数が増えても同じです」。ユニークな目標もある。ずっと中日ドラゴンズのファンである伊藤師は「落合監督に馬主になってもらい、ウチに馬を預けてほしい」と満面に笑み。実現する日がやって来るか!?(池田 裕文)

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2011年10月28日のニュース