【天皇賞・秋】アッと驚くは2つの“転がる石”!?

[ 2011年10月28日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・27日】1冊の本を前に、これも偶然か?と菱田は考え込んだ。2週間前にスポニチ本紙評論家の池江泰郎元調教師から「面白いから読むといい」と手渡されたのが<転がる石は玉になる>という題名の本。著者・野田順弘氏と言えば競走馬「ダノン」の冠名のオーナーである。企業のトップに君臨する経営訓というより、体当たりで生きてきた半生を描いたもので、1961年にみづきさんと結婚した写真も載っている。その説明で婚礼衣装は借り物だったと打ち明けてもいる。

 話が天皇賞につながらない?いや、立派につながっている。2頭出しの音無厩舎。ダノンヨーヨーの馬主がこの本の著者で、ミッキードリームの馬主は夫人のみづきさんなのだ。天皇賞に夫婦それぞれの馬が同一厩舎から出るというのも珍しい。

 ダノンヨーヨーの後藤はG1でテン乗り騎乗を幾度も成功させた必殺仕事人。「そこを求められたのは分かっている」と自覚。一方、ミッキードリームは夫人名義で初めて重賞制覇(朝日CC)を成し遂げた馬。和田も「本質的に直線の長い東京は合う」と意気込んでいる。

 この2頭は人気薄だが、立場的に本の題名「転がる石は玉になる」に通じる部分もある。題名の意味は、最初から成功者などいないというもので、試練や苦難に直面する大事さを教えてくれる。秋の天皇賞で世間をアッと驚かせるなら、どちらかの転がる石ではないか。

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