【天皇賞・秋】フラッシュ閃光の如く5馬身先着!

[ 2011年10月27日 06:00 ]

<天皇賞・秋>CWコースで力強い動きを見せたエイシンフラッシュ

 馬名のごとく閃光(せんこう)のような切れ味だった。昨年のダービー馬エイシンフラッシュはCWコースで最終追い。先導役のゴッドエンブレム(6歳1600万)と直線入り口で馬体を併せたが、瞬時にかわしてあとは独走の形。最後までしっかりと追われ、ラスト1F11秒5をマーク。圧巻の5馬身先着だ。

 「追い切りは予定通り。馬の状態は凄くいい」。動きを見守った藤原英師は満足そうに切りだした。「秋はここを含め3戦(ジャパンC→有馬記念)の予定。「今をピークにしたら残りがつまらなくなる。だからと言って単なる叩き台にできるレースでもない」。先を見据えながらも、現時点で最大の力を出し切れる状態に持っていく絶妙のさじ加減。春は天皇賞2着、宝塚記念3着とダービー馬の意地を見せたが白星はなし。ダービー以来遠ざかっている勝利を貪欲に求めていく。師は「一発目がG1というのは厳しい」と認めた上で「3戦全て勝ちにいく気持ち。恥ずかしくない競馬ができる状態だし、そろそろ結果を出したい」と意気込む。

 馬も確実に成長を遂げている。ダービーは勝ったものの「体質が弱く持っている能力を出し切れなかった」と成長途上。「今はコンスタントに調教できて、なおかつ競馬の内容も乱れない。体質が強化されるにつれ精神面も大人になった。ようやく完成してきた」と評価する。

 新コンビを組むルメールは金曜に感触を確かめる予定。「ジョッキーが初めてというのが不安と言えば不安」とした指揮官だが「世界を相手に戦っているんだし、1から10まで教えなきゃいけないレベルの騎手じゃない。乗ればすぐ分かる。何も言うことはない」。不敵な笑みは確かな手応えの裏返し。ダービー馬とフランスの名手がどんな化学反応を起こすのか、楽しみは尽きない。

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2011年10月27日のニュース