【12年度開催日程】ダービー翌週から新馬戦

[ 2011年10月18日 06:00 ]

 JRAは17日、東京都港区の六本木事務所で会見を行い、来年度の開催日程を発表した。最も大きな変更点となったのが夏競馬の見直しで、従来より2週早まる。今年までは2、3回東京がそれぞれ8日間で行われ、翌週の福島(今年は中山で代替)、函館の開幕から夏季競馬となっていたが、来年は2回東京を12日間にしてダービーを最後に春季競馬を終了。翌週からの3回東京を4日間で開催し、3回阪神も同時開幕で夏競馬として開催。これにより新馬戦も2週繰り上げられ東京、阪神からスタートする。

 函館は1週繰り上げられて開催日数を16日間から12日間に、札幌は2週繰り上げで16日間から14日間になる。北海道シリーズは32日間→26日間と大幅な日程短縮となった。

 JRAは日程変更の理由を「ダービー翌週から2歳馬競走を編成することで、2歳戦の充実と円滑な出走サイクル形成を図れる」と説明。集客力の大きい東京、阪神から新馬戦をスタートさせることで注目度をアップさせる狙いもある。また、全体としてローカル開催より4大場(東京、中山、京都、阪神)での開催を増やす傾向で、売り上げ減少に歯止めをかけたい考えもあるようだ。

 2週とはいえ、新馬戦のスタートが早まったことで2歳馬の入厩時期が早まるのは確実。また、函館が6週間になったことで函館2歳Sが前倒しとなり、出走馬確保が困難になることも予想される。夏競馬の“拡大”は2歳馬の調整に大きな影響を及ばすことになる。

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2011年10月18日のニュース