【全日本選手権】井口、賞金王出場へ「勝負」

[ 2011年10月6日 06:00 ]

<全日本選手権>6日の2走へ意気込む井口

 賞金トップ12入りを懸けた戦いが始まる。今大会、予選5走の井口佳典(34=三重)は、2回乗りの2日目が準優進出を占う重要な1日。11月のチャレンジCをF休みで欠場するため、賞金王決定戦に出場するには今SGでの賞金上乗せが絶対条件となる。初戦2着と滑り出しは良かったが、6日の7、12Rではそれ以上の結果が求められる。

 津周年、蒲郡一般戦と連続優勝中の井口が今シリーズも好発進を決めた。初日は11R1回乗り。4コースからのまくり差しは不発に終わったが、2Mで荒井を差して2着確保。しっかりとポイントを加算した。ただ、レースを振り返る表情は渋い。「1Mは慌ててハンドルを切ってしまった。それに伸びが足りない。出足は悪くないけど、もっと伸びを良くしたい」と不満を漏らした。

 ゆっくり調整している時間はない。賞金ランク18位の井口は、26日からF休みに入るためチャレンジC(11月22~27日)は欠場。賞金王決定戦の前に出られるSGは今大会が最後となる。「ダービーで優勝できないと年末はない。あす(6日)の2走が勝負」と早くも今年最大のヤマ場を迎えることになった。「完璧な状態にしていくから見といてください」。力強く決意表明をした井口の走りに注目だ。

 初日はエース機とコンビを組む太田が、ただ1人の連勝スタートを飾った。2戦共にまくり差しで突き抜けたように、出足や回り足は抜群。伸びも上位とそん色なく、完調目前の仕上がりだ。このほかの予選組では篠崎の気配が目立つ。7Rではスタートしてから1艇だけ伸びており、行き足関係はかなりのレベルに達している。

 ドリーム戦メンバーでは勝った瓜生はもちろん良かったが、それ以上に池田と原田の愛知支部コンビの動きが目を引いた。共にスリット近辺の足が良く、2日目から白星を量産しても不思議はない。

続きを表示

2011年10月6日のニュース