【京都大賞典】ローズキングダム自己新51秒1

[ 2011年10月6日 06:00 ]

<京都大賞典>ローズキングダム(右・上村騎手)は坂路で、アイアンルックと併せ追い切る

 パーフェクトとは言い難い動きだった。ローズキングダムの最終追い切りは坂路でアイアンルック(5歳1600万)との併せ馬。ラスト2Fからびっしり並走となり、手綱を引っ張り切りの僚馬に対して、気合を付けられながらも首差の遅れだ。やや追い掛ける形でスタートしたとはいえ、物足りなさが残る印象。橋口師も渋い表情で切り出した。

 「左手前ならいいんだけど右手前に替えるともたれてしまう。真っすぐ走ってくれればいいんだけどね」

 この日もラスト1Fから右にもたれ、鞍上の上村(レースは後藤)が左の手綱を引っ張るシーンがあった。右を走っていたアイアンルックが壁になっていなければ、さらによれていた可能性もある。ただし、これは指揮官がより高いレベルを求めているからこその注文。「今に始まったことじゃないし、そんなに気にすることじゃないよ」と最後に付け加えた。

 実際、時計を見れば文句なしの仕上がりと言っていい。9月28日の4F51秒2~1F13秒5に続いて、この日は51秒1~1F12秒8の好時計。4Fは2週連続で自己ベストを更新した。

 「G1馬が何頭もいるから“このメンバーなら”とは思っていないけれど力を出せる仕上がり」

 残る最大の敵は斤量だ。今年に入って3、3、11、4着。「切れ味勝負の馬だし体もない。59キロなら切れが鈍るね。最近の成績は斤量が響いているとしか思えないよ」。不振とも言える成績の原因は、常に58キロ以上を背負ったことにあると指揮官はみているのだ。

 今回も酷量の59キロと条件は厳しい。しかし克服して結果が出せた時、この先の視界はグッと開ける。

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2011年10月6日のニュース