【神戸新聞杯】オルフェーヴル出陣!態勢キッチリ

[ 2011年9月23日 06:00 ]

坂路、オルフェーヴル(手前)は池添騎手を背にリルダヴァルと併せて追い切られる

 2冠馬がいよいよ出陣。菊花賞トライアル「神戸新聞杯」に向けてオルフェーヴルが22日、最終追い切りを消化した。栗東坂路の併せ馬でキビキビ動いて仕上がりの良さをアピール。休み明けでも態勢はキッチリ整ったようだ。

【神戸新聞杯】

 オルフェーヴルは開門直後の坂路で併せ馬。きれいに整地されているとはいえ、前日までの雨の影響でかなり力のいるコンディションだった。そんな馬場でも集中力は途切れない。この馬らしいバネの利いた身のこなしが推進力と躍動感を生み出す。しまいグイッと伸びて僚馬リルダヴァル(4歳1600万)に1馬身先着でゴールへ。4F53秒1~1F12秒8と1週前(4F51秒5~1F12秒1)に比べれば時計自体は地味。それでも池添にはひと追いごとの上昇度が伝わったという。

 「先週は久しぶりの併せ馬で力んで内にもたれていたけど、けさはそんなところがなかった。良かったですよ。先週やってスイッチが入ったって(担当助手の)森沢さんが言っていたんですけど、折り合いはついていましたから。相変わらず乗り味は抜群です」

 春は皐月賞、ダービーと文句なしの勝ちっぷり。3冠制覇という大きな目標を掲げ、ひと夏を越した。ダービー当時444キロのコンパクトな馬体はボリュームアップ。「先週の時点で470キロ」(同助手)という数字はつくべきところに肉がついた証でもある。池江師はこの日の追い切りを踏まえて「馬場が重かったからオルフェーヴルらしい切れ味は見られなかった。体つきはちょっと余裕があるかな。まあ、まだ目標は先だから」と今季初戦への見通しを語った。

 このトライアルをステップに3冠制覇が懸かる菊花賞へ。ここはあくまでも前哨戦。それでも実績からして結果を求められる立場には違いない。池添は春2冠の重みを受け止め、ストレートに意気込みを伝える。

 「結果と内容の両方を求めていきたい。いい形で本番に行ければ」

 世代の頂点からさらにその先へ。今週末の阪神が偉業への足掛かりとなる。

続きを表示

2011年9月23日のニュース