【セントウルS】安田師、2頭出しで“ダブルゲット”狙う!

[ 2011年9月6日 06:00 ]

セントウルS2頭出しの安田厩舎のダッシャーゴーゴー

 今週はサマースプリントシリーズ最終戦「第25回セントウルS」が阪神で行われる。注目は安田厩舎の有力馬2頭出し。シリーズ3位トウカイミステリーは勝てば逆転V、前年の覇者ダッシャーゴーゴーが勝てば同厩舎のカレンチャンが優勝となる。いずれにせよ、狙うはこのレースの1着とシリーズ制覇とのダブルゲットだ。

 まだ夏は終わらない。セントウルSはサマースプリントシリーズ最終戦。有力馬2頭使いで挑む安田師は声を弾ませた。

 「サマーシリーズ4勝は新記録でしょう。ぜひ狙いたい」

 現在は函館SS、キーンランドSを制した自身の管理馬カレンチャンがシリーズトップに立っている。そして、今回勝てば逆転優勝となるのがトウカイミステリーだ。前走・北九州記念は小倉滞在の仕上げで18キロの体重増。8番人気の伏兵評価ながら鮮やかに差し切った。中間も「すこぶる順調。夏場に凄く体調のいい馬。体も維持している」と感触は上々だ。ただし、条件はハンデから別定、滞在から当日輸送、小倉から未体験の阪神に替わるだけに見方は慎重。「前走は展開が凄く味方した。阪神だとだいぶ違いますからね。どうなるか分からない」と半信半疑の様子だ。

 だが、もう1頭のダッシャーゴーゴーは昨年の勝ち馬とあって堂々と受けて立つ構えだ。こちらが勝てば自動的にカレンチャンのシリーズ優勝が決まる。前走のCBC賞は58・5キロの酷量を背負って完勝。夏場は無理せず、ここを叩いてスプリンターズSへ挑む青写真だ。安田師は「正直まだ緩い。目標はまだ先なので」と言うが、1週前追いが坂路4F50秒8。十分動ける態勢にある。そしてG1を見据えて熱い胸中を明かした。「次のスプリンターズSには世界最強クラスのロケットマンが来るようだからね。その時に日本馬のNo・1と言われたい。そのためには落としたくない」

 ライバル視するのはむしろ香港馬2頭だ。ともに当地のトップクラス。「ここを勝てば招待状が来るでしょう」と暮れの香港遠征をも視野に入れている。安田師は夏と言わず、秋も冬もその分厚い布陣で日本のスプリント界を引っ張る構え。まずは今週、区切りの勝利を狙っていく。

 ▽サマースプリントS優勝争い 得点トップのカレンチャンを逆転する可能性があるのは、トウカイミステリー、エーシンヴァーゴウの2頭。共に1着が条件となる。エーシンヴァーゴウは2着、テイエムオオタカは1着で同点(20ポイント)となるが、この場合は上位の着順が多い馬が優勝。2勝のカレンチャンに対し、1勝止まりの両馬は2位となる。

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