【新潟記念】エオリアンハープ“牝馬の夏”奏でる!

[ 2011年8月25日 06:00 ]

<新潟記念>ハイレイヤー(左)と併せ追い切るエオリアンハープ

 夏は牝馬!夏の新潟の名物ハンデ重賞「第47回新潟記念」の追い切りが行われ、美浦では上がり馬エオリアンハープが軽快な動きを披露。得意舞台での重賞初Vへ態勢は整った。

 中1週の強行軍も何のその。エオリアンハープがポリトラックを軽快な脚さばきで駆け抜け、好調をアピールした。ハイレイヤー(4歳500万)を先行させ、3馬身後方から追走。4角で追いつくと、内に馬体を併せた。手綱は抑えられたままだが脚色は優勢。余裕を残してきっちり併入した。「このところ涼しかったので体調はいい。前走の疲れも感じない。追い切りは輸送もあるので、この程度で十分。動きも良かった」。成長著しい愛馬に宗像師の表情も明るい。

 準オープンとはいえ、前走・天の川Sの勝ちっぷりは鮮烈だった。先行馬群から離れた後方2番手を追走。ほぼ直線だけの競馬で前の馬たちを一気にのみ込み、2着馬に3馬身半差をつける圧勝だった。「久々を心配していたが強い内容だった。前半を“ブラブラ”という感じで行けたので、しまいあれだけの脚を使えたんでしょう」と指揮官は振り返る。掛かる気性が改善傾向にある証明だ。

 新潟芝コースも【3100】と完璧な成績を誇る。特に新潟記念が行われる2000メートルは2戦2勝だ。「直線が長くて平たんなのが合うんでしょう。末脚が武器なので持ち味が生きるということ」と師。3歳時のフローラS(5着)以来、約2年半ぶりの重賞舞台だが「53キロはいい。妥当なハンデだと思う」と、重量差を生かして上位進出を狙う。加えて7~9月の成績が【3110】という典型的な夏女。走る条件はそろっている。

 すでにサマー2000シリーズ総合Vを決めたイタリアンレッドに加え、サマースプリントシリーズもここまでの3戦全てを牝馬が優勝。今年の夏は例年以上に牝馬の活躍が目立つ。来週の新潟2歳Sには半妹にあたるクリッピングエリアが打倒牡馬に向けてスタンバイ。「レースぶりがよく似ている」という姉エオリアンハープが“お手本”を見せられるか注目だ。

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2011年8月25日のニュース