【キーンランドC】絶好調カレンチャン主役譲らん!

[ 2011年8月25日 06:00 ]

<キーンランドC>函館芝コースで追い切るカレンチャン(左)

 札幌の「第6回キーンランドC」も主役は牝馬。函館スプリントSを制し、シリーズVに王手をかけているカレンチャンが余裕の3馬身先着と絶好調だ。

 しっとりと雨にぬれ、クッションの利いた函館芝コースでカレンチャンが躍動した。追い切りはウインルナ(5歳1000万)を3馬身追走する形でスタート。徐々に差を詰めると直線は脚力の差がハッキリしていた。5F63秒7、ラスト1Fは余力たっぷりの手応えで12秒0。3馬身先着でゴールを駆け抜けた。安田翔助手の感触がいい。

 「そんなに合図を出していないんですけど反応が良すぎて、抜け出すのが早くなってしまったくらい。いい状態で出せそうです」

 この夏はサマースプリントシリーズにピッタリ照準を合わせてきた。2走前の阪神牝馬Sで重賞初制覇を飾ると、ひと息入れて函館スプリントSへ。その前走はプラス10キロの馬体重が示すように、放牧明けでまだ余裕のある仕上がり。追走に手間取り、4コーナーでは馬群の外へ。それでも最後はキッチリ前をとらえ、重賞2連勝を飾った。「前走は使った後に反動が出なければ…という感じの仕上がり」と安田翔助手は振り返る。

 「前走後は目に見えて良くなっていますよ。競馬に関してはジョッキー(池添)に任せるだけ。今の状態ならどんな形になっても対応できると思います」

 サマースプリントシリーズはシ烈な戦いが続く。第3戦・北九州記念は同じ安田厩舎のトウカイミステリーが差し切りV。ライバルの勝利を阻止する形となった。「ミステリーの勝利を無駄にしないためにも頑張ってほしいですね。それに次に向けて弾みをつけたいので」と安田翔助手。僚馬の“援護射撃”は同時にシリーズV戦線において新たなライバルの登場を意味している。いずれにしても、この馬自身はここで結果を出すだけ。夏のスプリント女王、そして頂上決戦・スプリンターズSへ。目標に向かって突き進んでいく。

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2011年8月25日のニュース