【寛仁親王牌】山口幸二13年ぶりG1制覇だ!

[ 2011年7月3日 06:00 ]

<第20回寛仁親王牌>13年ぶりのG1制覇を目指す山口幸二

 新潟・弥彦競輪場で開催中のG1「東日本大震災被災地支援・第20回寛仁親王牌」は3日、11Rで決勝戦(優勝賞金2590万円)が争われる。2日の準決勝で新星・深谷知広は4着に敗れたが、中部勢は4人が決勝戦に進出して結束。注目は浅井康太の動きに乗る山口幸二の13年ぶり2回目のG1制覇。好調・渡辺一成を先頭に結束する北日本88期トリオも侮れず、激しい優勝争いが繰り広げられる。

 2日の準決勝で深谷をはじめ村上兄弟、山崎、伏見、武田らビッグネームが相次いで敗退。弥彦競輪場で初のG1決勝はタイトルホルダーが神山、山口、佐藤の3人だけとやや小粒なメンバー構成になった。

 先行型は渡辺と浅井で二分戦。位置取りが注目された神山が渡辺の番手戦、また大塚が神山追走からの組み立てに出ることで中部勢に“流れ”が向いてきた。中でも前に浅井、後ろに山内―坂上の布陣で挑む山口に98年9月の一宮オールスター以来、2回目のG1優勝のチャンス到来だ。

 準決勝で深谷の番手を回った山口は「今までにない緊張感と集中力」で臨んだ。6月の高松宮記念杯準決勝、一宮記念初日特選で深谷に離れていただけに「今度も駄目だったら引退も覚悟しないと…」という気持ちも明かした。レースは深谷の番手でキッチリ仕事をしたものの深谷が4着に沈んだことで笑顔はなかったが、今年2回目のG1決勝進出を果たしてホッとした表情を見せた。

 09年、10年と2年連続でグランプリの次点に泣いた“史上最強の支部長”(08年4月から選手会の岐阜支部長)は「今年こそグランプリに出たい」と向上心は旺盛。浅井目標に健在ぶりを見せつける。

 中部勢と真っ向勝負に出る渡辺―佐藤―成田の北日本88期トリオは神山―大塚の競り込みにどう対処するかが焦点。また、神山は「(優勝を狙うには)渡辺君の番手しかないと判断した」と言う。G1・16回の優勝記録を持つ王者の走りも侮れず、激戦必至の大一番だ。

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2011年7月3日のニュース