【函館スプリントS】クリアンサス燃える“逃走本能”

[ 2011年6月29日 06:00 ]

<函館スプリントS>クリアンサスが夏のスプリント戦に旋風を巻き起こす

 クリアンサスはこれまでの3勝が全て1400メートル。しかも勝ちパターンはハナを奪って逃げ切りとハッキリしている。前走のNHKマイルCは2番手から追走したが直線でバタッと脚が止まって16着。2F短縮が巻き返しに向けてのキーポイントだ。担当の斉藤助手は「初めての距離なので…」と慎重な口ぶりながら、続けて「1400で勝ってきた馬ですし、1200で走れるというのは楽しみです」と期待をにじませた。

 母フラワーパークは96年に高松宮杯とスプリンターズSを制した快速馬。この母に一流のスプリンターを何頭も輩出しているオーストラリアの名種牡馬リダウツチョイスとの配合。短距離のスペシャリストとしての活躍を大いに期待できる血統背景だ。

 前走後は放牧に出してリフレッシュ。斉藤助手は「使い詰めでしたし、G1に向けてきっちり仕上げてきていたので。いい休養になったと思います」と立て直した効果を強調する。そしてレース当週に一工夫。今週はコンビを組む国分恭が函館に駆けつけてまたがっている。実戦モードへのスムーズな切り替えが狙いだ。火曜の調教を終えた国分恭が好感触を伝えた。

 「普段の調教に乗ったことはなかったですが、落ち着いていますね。ボケっとしていることもないです。今週追い切ればしっかり気が入ってくると思います」

 これまで3度手綱を取って2勝。相性抜群のコンビが夏のスプリント戦線に旋風を巻き起こす。

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2011年6月29日のニュース