【笹川賞】断然人気に応えた!池田5度目のSG制覇

[ 2011年5月30日 06:00 ]

SG初戦を制覇した池田浩二は笹川杯を手にVサイン(左はプレゼンターの南明奈)

 「SG第38回笹川賞」優勝戦が29日、ボートレース尼崎で行われ、池田浩二(33=愛知)が断然人気に応えてインから逃げて圧勝した。SGは09年MB記念に続き5度目の制覇。女子初のSG制覇が懸かった横西奏恵(36=徳島)は6着に敗れた。

 最後は池田が主役だった。女子初のSG制覇が懸かる横西に注目が集まった優勝戦。池田は脇役?そんな声も、池田は全く意に介していなかった。「横西さんも優勝戦メンバーの1人として捉えていただけです。それよりスタートだけを考えてました。風が強かったし、1歩間違えると遅れちゃうんでね」

 まさに圧勝だ。抜群の足に仕上げスタートも踏み込んだ。1Mも万全ターン。他の5艇は白旗を揚げるしかない。

 「今回は日増しに仕上がっていきました。今までのSGは日増しに悪くなったのに、枠とか展開とかで優勝できてましたから。今節は原田幸哉さんが親身になってアドバイスをしてくれたことも大きかったです」と話す池田にとって、2歳年上の原田は頼りになる兄貴分。日頃から切磋琢磨(せっさたくま)し合う原田の力も得て、前検日、初日はインパクトに欠けた足が、途中から抜群の雰囲気になった。

 「僕はまだまだ自信なんてないですよ。結局はエンジン次第です。実際にここ2カ月はリズムがひどかったですから。ここから巻き返していきたいですね」

 SG制覇は03年グラチャン、05年賞金王シリーズ、09年総理杯、MB記念に続き5度目。タイトルホルダーに輝いても、派手なリップサービスがないのが池田流だ。それにしても、今年6880万円で賞金トップを独走する男が巻き返したいとは…。もし池田が言う巻き返しが始まれば、SGを山ほど勝ちまくるに違いない。今後のSGが今から楽しみになってきた。

 ◆池田 浩二(いけだ・こうじ)1978年(昭53)4月3日生まれの33歳。愛知支部所属。97年に81期として地元とこなめでデビュー。99年5月とこなめタイトル戦で初優勝。通算成績3017戦953勝35V。G1・6V、SG・5V。同期に飯山泰、寺田祥らがいる。

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2011年5月30日のニュース