【日本ダービー】安藤勝V確信も…バリアシオン2着

[ 2011年5月30日 06:00 ]

<日本ダービー>直線猛追及ばず2着のウインバリアシオン(左)

 歴戦の名手さえも勝利を確信した。直線半ばウインバリアシオンの脚色は内オルフェーヴルを捉えたかに見えた。だが、そこまで。2着に終わった安藤勝は淡々と振り返った。

 「追ってグンと1回沈んだ。これは勝つな、と思ったよ。最後まで動いているけど相手がそれ以上に動いている」

 最初は馬場のいいところを選んで徐々に進出させた。4角では勝ち馬が内で包まれているのを確認。抜け出しが決まったはずだった。「内で押しくらまんじゅうやってるのを見て抜けた。でも、またあそこから…」とベテランも相手のド根性に脱帽。松永昌師も「相手が一枚上だった。最高の競馬をしているけどね」と敗戦の弁を残した。レース後は福島県・天栄ホースパーク経由で北海道のノーザンファーム空港へ放牧。秋はトライアルから菊花賞の青写真だ。ジョッキー、トレーナー共に「まだまだ完成されていない」と口をそろえる未完の逸材に、まだ反撃の場は残っている。

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