【日本ダービー】展開を読む

[ 2011年5月29日 06:00 ]

 【1~2角】徹底先行型は不在。ロッカヴェラーノが主張すれば競りかける馬は見当たらない。オールアズワン、ショウナンパルフェが好位へ。直後でベルシャザール、クレスコグランドなどが折り合う。前に壁をつくりたいトーセンラーなど、外枠勢はできるだけ馬群の内へ入りたい。中団はややゴチャつくシーンも。サダムパテック、オルフェーヴルは内枠を生かして出たなりの位置。トーセンレーヴはこの2頭をマークする形か。ウインバリアシオン、コティリオンは前走同様の後方待機策。次第にペースが落ち着き、向正面へ。

 【向正面】淡々とラップを刻むロッカヴェラーノ。2番手以下をやや引き離しながらの逃げか。展開は徐々に縦長に。好位~中団にポジションの大きな変化はない。サダムパテックがラチ沿いにこだわれば、オルフェーヴルは内にパテックを見る形で追走。道悪が予想されるだけに、3角手前から仕掛けていく馬も。デットーリが騎乗するデボネアの動きが鍵を握りそう。末脚勝負に懸けるウインバリアシオン、コティリオンはまだ動かず。トーセンラー、ナカヤマナイトは長めスパートの準備に入り、勝負どころを迎える。

 【3~4角】後続が一気に差を詰める。ショウナンパルフェが動けば、馬体を併せたいユニバーサルバンクも続く。クレスコグランド、ベルシャザールはイン狙いか。中団の各馬は内を突くか外を回るか進路選択を迫られる。サダムパテック、オルフェーヴルは馬群の切れ目から割って出る構え。その前方でナカヤマナイト、デボネアが先にGOサイン。外枠のトーセンレーヴは腹をくくって外差しも。追い込み勢もスパート態勢。安藤勝ウインバリアシオン、小牧コティリオンは下がってくる馬をさばきながら空いたスペースを探す。

 【ゴール前】内から抜け出すオールアズワンにショウナンパルフェ、ユニバーサルバンクが並んで最後の坂へ。クレスコグランド、ナカヤマナイトも懸命に追い出すが、進路さえクリアなら坂の途中でオルフェーヴル、サダムパテックが加速力の違いで抜けて来る。2頭に割って入るのは剛腕ウィリアムズが操るトーセンレーヴ。叩き合いに持ち込めば勝負強いデットーリのデボネアも譲らない。激しい追い比べに外から襲いかかるウインバリアシオンとコティリオン。道悪なら先行勢もしぶとい。横一線でゴールに飛び込む。

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2011年5月29日のニュース