決戦への“秘策”奏功!激変クレセント今後も期待(2)

[ 2011年5月17日 08:32 ]

 【ウマドル・桜井聖良がナムラクレセント担当の房野調教助手に聞く】

 ――少し振り返ります。前走・阪神大賞典は完勝でしたね!

 房野「今までで一番出来がいいと思ってたので、それなりに結果は出せると期待していました。実際あんなにあっさり勝ったのは出来過ぎと思いましたけど。今までは角馬場でしか乗ってなかったのを、毎日CWで乗るようにしたことが大きかったと思います。当然和田騎手もそれが勝ちパターンやと思ってくれてたと思います」

 ――気になったのですが天皇賞・春に向けての追い切りなどを見ていて、クレセントの雰囲気が変わったといいますか、前走よりもさらによくなった気がしたのですが。

 房野「和田騎手に乗ってもらったのですが、またがる前にゴチャゴチャ言わなくてもまたがった瞬間にすべて伝わると思ってました。そしたらまたがった瞬間におお!って声が出た。その時点でこの人は勝ちにいくレースをしてくれると確信しましたよ。そう考えると阪神大賞典のクレセントはなんだったんだろうって思うぐらい、それぐらいの変化ですよね。

 ――クレセントに何か特別なことでもしたのですか?

 房野「天皇賞・春3週間前ぐらいからあることを試みたんですよ。そうしたら馬の性格も変わり体も一変。びっくりですよ。天皇賞・春とこれまでのパドック写真を見比べてもらえれば、クレセントの変化がはっきりわかると思います!」

 ――最終追い切りも満足のいく内容だったのですね!

 房野「スタートから気分よくさらっとお願いしますと和田騎手には伝えました。当然終い止まったわけですけど、もともと溜めていっても最後の1ハロンで12秒前半の脚が使える馬でもないのでクレセントにはぴったりの調教やったと思います。全体の2番時計という好時計でしたけど、馬の走りたいように走らせただけなんでそんなに負荷はかかってなかったと思います。負担重量も軽いですし。前脚の上がり方が今までとは全然違ってたと思いますよ。本当に馬が良くなりました。あ、これだけ言ってなんですがなにを試みたかは秘密です(笑)」

 ――書きたいのになぁ(笑)さて今後も長距離中心に走るのでしょうか?

 房野「天皇賞・春のようなレースをすれば中距離でもやれると思います。どのレースでもスローでヨーイドンなわけですし、さらにあのスタミナが活きてくるのではないかと期待しています。1800メートルでもいい持ち時計があるように、決してスピード負けするわけじゃないですから。これからも自分のリズムで走って、6ハロンあたりからロングスパートやっていけばいいんじゃないですかね。ファンは喜ぶし、ほかのジョッキーはいやがるし(笑)とにかくこれからも無事に走ってファンを沸かせられる人馬であれればなと思います」

 圧勝した阪神大賞典のことさえ「あの時のクレセントはなんだったんだろう」と房野調教助手が言ってしまうほど、まさに馬が一変。クレセントの能力が最大限に発揮される状態となった天皇賞・春では、出遅れはしたものの、これでもか!という程、強さを見せ付けられたレースでした。(馬バカのウマドル 桜井聖良)

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