【全日本プロ記念】海老根がＳＰＲ賞獲得

　「東日本大震災被災地支援・全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」の最終日は１５日、防府競輪場で行われ、１１Ｒ・スーパープロピストレーサー賞は海老根恵太（３３＝千葉・８６期）がまくって優勝、賞金３１０万円を獲得した。

　海老根は「厳しいメンバー構成だし作戦もなく開き直って」ＳＰＲ賞に臨んだ。５人で結束した強力な北日本勢と３人の中部勢に対して海老根は単騎戦。「脚をためて回り、最後はタテ脚の勝負をしたかった」海老根は中部勢が主導権を握ると４番手にスイッチ。山崎の巻き返しが不発とみると絶妙のタイミングでまくり、続いた佐藤友の直線強襲を封じて押し切った。

　「加藤君のブロックで（スピードが）止められたし、佐藤友君に抜かれたと思ったが踏み勝てて良かった。（ビッグ優勝ではないが）この厳しいメンバー相手に勝てたことがうれしい」。今後の戦いにつながる１着に喜びを表した。

　１６日は第２０回寛仁親王牌（６月３０日～７月３日＝弥彦競輪場）の出場権、シード権を懸けた「第５８回全日本プロ選手権自転車競技大会」（車券発売なし）が引き続き防府競輪場で開催される。