調教助手が振り返る 最強世代ダービー馬“意地の2着”(2)

[ 2011年5月7日 08:41 ]

大好物のニンジンを食べるエイシンフラッシュ(久保調教助手撮影)

【ウマドル・桜井聖良がエイシンフラッシュの久保厩務員に聞く】

――天皇賞・春まで久保さん自身が何か努めていたことはありますか?

 久保「馬が緊張しないように、僕もリラックスをしてフラッシュと向き合っていました。鼻歌歌いながらマッサージしたり。その姿を先生に見られて笑われましたが(笑)」

――そんなこんなで当日を迎え、フラッシュはどんな様子でしたか?

 久保「競馬ってわかると結構馬は馬房の隅でじぃーっとしていることが多いんです。フラッシュも前はそうだったんだけど、なぜかこの日は馬房でごろんごろんしていましたね(笑)体をかいたり、砂遊びしてるみたいに。こんなの初めてでびっくりしましたけどね、それにしても落ち着いていました」

――大レースにこれから出走って時にごろんごろん!すごいですね!距離の壁は感じていましたか?

 久保「僕は正直距離は関係ないんじゃないかと思っていました。体のつくり、筋肉の柔軟さ、落ち着いて走れさえすれば距離なんて問題ない。きっと僕も知らない秘めたパワーも持っているんじゃないかなとさえも思っていたぐらいなので」

――そういえば私がツイッターで「(4歳勢の)力関係はこれで決まったのかな」とつぶやいたら、ファンの方から「いや位置取りなどを考えても、フラッシュの方が強い競馬をしたし強い」とお返事がきました。

 久保「ちゃんと見てくれてる人がいると思うと本当にうれしいですね。負けていないと思うし負けたくない。僕もフラッシュの方が力は上だと信じていますよ」

――ダービーで優勝したのはまぐれだとか、色々言われましたよね。でも今回で強さを証明できましたね!

 久保「正直、見たか!と思いました。ダービー制覇はまぐれだったと言わせない強い内容だったと思っています」

――フラッシュも大人になっているようで今後がさらに楽しみです!

 久保「1頭抜けてもしっかり走るようになりましたし、イレこみも前よりもなくなってきました。これからもフラッシュの力が引き出せるように頑張っていきたいですね」

 天皇賞・春2着に悔しさが残りつつ、フラッシュの強さを見せられた競馬だったと明るい声でお話してくださった久保助手。世代の頂点を決めるレースで勝っても、まぐれだと言われるこの世界。だけど「まぐれ」だけで勝てる大レースがないのも競馬の特徴ですし、運を味方にするにも、実力を備えてなければならない世界だと私は思っています。素晴らしい身体能力・心肺機能を持つダービー馬のエイシンフラッシュもそう言われてきた一頭。これからもみんなを驚かせる走りを続けてくれそうですね。(ウマドル 桜井聖良)

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