突然の訃報…サクラバクシンオーが心不全で死亡

[ 2011年5月1日 06:00 ]

 名種牡馬サクラバクシンオーが30日、心不全のため、けい養先の社台スタリオンステーション(北海道安平町)で死んだ。22歳だった。

 種牡馬入り17年目を迎えた今年も順調に種付けをこなし、4月中旬までの種付け頭数は80頭。だが、先週から種付けがうまくいかず、4月いっぱい休養し、今月から種付けを再開する予定だった。社台ファームの吉田照哉代表は「最近は体もやせていた」と話した。

 現役時には93、94年のスプリンターズSを連覇。94年にはJRA賞最優秀短距離馬に選ばれた。95年春に種牡馬入り。02年高松宮記念優勝馬のショウナンカンプを筆頭に、芝、ダートを問わず短距離で活躍する馬を輩出。昨年は産駒のグランプリボスが朝日杯FSに優勝した。01年以降は10年連続でリーディングサイアーのトップ10に名を連ね、11年2月には産駒のJRA通算勝利数が1065勝に達し、歴代単独9位となった(父内国産馬の種牡馬では歴代1位=1081勝)。名サイヤーの突然の訃報が日本の競馬に与える影響は計り知れない。

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2011年5月1日のニュース