キンシャサノキセキ電撃引退…今春から種付け

[ 2011年3月29日 06:00 ]

<高松宮記念>史上初の連覇を達成したキンシャサノキセキ(右)

 27日に阪神競馬場で行われたG1高松宮記念で連覇を達成したキンシャサノキセキ(牡8=堀)の電撃引退が28日、オーナーサイドの話し合いで決まった。種牡馬となり、今春から種付けを行う。キンシャサは昨年度のJRA賞・最優秀短距離馬を受賞するなどスプリント戦線の王者として君臨。G1・2勝を含む重賞7勝(通算32戦12勝)を挙げた。

 2着サンカルロに1馬身1/4差をつけて完勝、高松宮記念初の連覇から一夜が明け、キンシャサノキセキ陣営が選んだ進路は電撃引退、そして種牡馬入りだった。

 けい養先となる北海道安平町・社台スタリオンステーション事務局の徳武英介氏は「スプリントのチャンピオンであることをしっかり示せたので(種牡馬入りと)決まったのだろう。どこか故障した箇所があるということではない」と語った。前日のレース直後、吉田和美オーナーの息子である俊介氏は「適鞍はスプリンターズSだけ。海外も視野に入れるかもしれない」と今後の展望を示したが、強さを最大限に示した今こそが絶好の引き際と考えたようだ。

 馬産地は繁殖シーズンに入っているが、このタイミングでの引退なら今シーズンの種付けに十分間に合う。種牡馬入りの情報を早くも聞きつけた関係者から、問い合わせも既に来たという。「4月中に種付けを始めることができる。数十頭に付けることが可能だろう」と徳武氏は見通しを語った。同スタリオンへの到着は早くて31日。種付け料は未定だ。

 種牡馬としての期待は大きい。「父フジキセキがシャトル種牡馬として赴いた南半球での生産馬だが、牝系は欧州の優秀な血統」と同氏。フジキセキもクラシック目前に屈腱炎を発症し、3歳春に種付けシーズン途中で種牡馬入りした経緯がある。キンシャサノキセキがシーズン途中に馬産地入りするのも、一つの縁かもしれない。ちなみに父は初年度から118頭に種付けを行い、人気を集めた。

 管理した堀師は「私にとって開業後、初めてG1に出走(06年NHKマイルC)した馬であり、8歳まで長く頑張ってくれた一番思い出深い馬。結果的に有終の美を飾ることとなり、いい形で送り出すことができた」と語り、別れを惜しんだ。

 ≪代表格はダイタクリーヴァ≫フジキセキ産駒の種牡馬の代表格はダイタクリーヴァ。現役産駒にブライティアパルス(6勝=10年マーメイドS)、ベルウッドローツェ(3勝=10年ダイヤモンドS2着)、ルールプロスパー(5勝)がいる。東海ダービーなど地方で11勝を挙げたエレーヌも同馬の産駒。ダート戦線でG1・7勝を挙げたカネヒキリは、今春から北海道新冠町の優駿スタリオンステーションで種付け開始。08年高松宮記念優勝馬ファイングレインは今春からフランスで種牡馬入りする。

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