【大阪杯】7歳ドリジャニ「このまま終われん」

[ 2011年3月29日 06:00 ]

<大阪杯>相性の良い阪神で復活を期すドリームジャーニー

 明け7歳となれば、一般的には衰えを隠せない。大阪杯に出走するドリームジャーニーも一昨年の有馬記念以来、1年以上も勝利の女神から見放されているだけに…。しかし担当の山下助手は「とにかく若い」と言い切る。全休日の朝6時半、厩舎に来るとまずは相棒の馬房に駆け寄り朝のあいさつ。それから報道陣の方に体を向けると一気にまくしたてた。

 「ジャーニーは変わらないところが凄い。俺も40歳になったけど、普段乗りながらジャーニーと会話してると、こっちがオッサン扱いされるもんね。もうひと花咲かせられるし、このまま終われん」

 昨年は5戦して2着が1回、3着が2回あったが、勝利には届かなかった。とりわけ評価を落としたのは13着に沈んだ前走・有馬記念のレースぶり。しかし「有馬記念は他馬とぶつかった。それに去年は使い出しからずっと59キロを背負わされて、苦しいところもあったから…。でも、今回は58キロだからね」と山下助手は悲観していない。

 そしてもう1つ、山下助手に自信を持たせているのが“復活力”にほかならない。2歳から一線級で戦っているが、常に安定した力を発揮してきたわけではない。朝日杯FSや神戸新聞杯を制したのは“第1黄金期”。後に宝塚記念や有馬記念を制する“第2黄金期”を迎えたが、その間には2桁着順を繰り返すなど、1年にも及ぶ低迷期があった。

 「あの時もジャーニーは絶対このまま終わらんと思っとった。もちろん、この後も何か勝たせてあげたいと思ってる。夢への旅路はまだまだ続くんやで。これからが第3章やな」

 山下助手はその確信に満ちた思いを、馬名に引っかけて表現した。今回の舞台は大好きな阪神内回り。先週のスプリングSでは全弟オルフェーヴルが豪快な差し切り勝ちを決めた。兄のプライドに懸けて、先頭でゴール板を駆け抜けてみせる。

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2011年3月29日のニュース