【スプリングS】惜敗続きに終止符!オルフェーヴル開眼V

[ 2011年3月27日 06:00 ]

<スプリングステークス>鮮やかな差し切り勝ちで惜敗続きに終止符を打ったオルフェーヴル(6)

 敗戦を糧にようやくタイトルをつかんだ。今年に入りシンザン記念2着、きさらぎ賞3着と重賞で惜敗続きだったオルフェーヴルが、阪神土曜メーン・スプリングSで、3度目の正直とばかりに本領を発揮。中団追走から絶好の手応えで直線へ。左ステッキが入ると敏感な面を見せて大きく内によれたものの最後まで脚色は衰えず。食い下がるベルシャザールを振り切ってゴール。1番人気に応えた。

 池添がパートナーを称える。「調教とレースで1つ1つ教えてきたことが実になっている。折り合いが心配で掛かるところがあるが、きょうはスムーズに、いいリズムで走れていた」

 池添に導かれて3コーナー過ぎからポジションを上げるシーンは、GI3勝馬の全兄ドリームジャーニーを思い起こさせるもの。道中の折り合いが息の合った走りにつながり、皐月賞(4月24日、東京)に向けての最大の収穫となった。兄の主戦も務める池添は「まだ重賞を1つ勝っただけで比べるのはかわいそう」と言いつつも「結果を出してくれて本番が楽しみになった」と期待を膨らませる。

 池江師は「謙一(池添)が教えてきたことが実を結んだね。まるで兄を見ているようだった。これでダービーまでのローテーションを組めるようになったのがありがたい」。3冠初戦へ、最高の形で前哨戦をクリア。軌道に乗った素質馬が一気に頂点を狙っていく。

 ◆オルフェーヴル 父ステイゴールド 母オリエンタルアート(母の父メジロマックイーン) 牡3歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道白老町白老ファーム 戦績6戦2勝 総獲得賞金9521万7000円。

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