【ファルコンS】アフォードこん身の自己ベスト

[ 2011年3月17日 06:00 ]

坂路で追い切るアフォード

 こん身の仕上げだ。デビュー2連勝のアフォードがファルコンS追い切りで、勢いそのままに坂路を豪快に駆け上がった。テンからグングン加速してラスト400メートルからの1Fは11秒9。最後の1Fは余裕残しで12秒5にまとめた。

 この日の坂路で4番目に速い50秒6は、もちろん自己ベスト。それでいて北出師は落ち着きたっぷりに言い放った。

 「馬なりでも52秒台で上がってくる馬ですからね。この時期の3歳馬としては十分な時計でしょう」

 淡々と話すのは、この馬にとってこれぐらいは当然と感じているからだ。前走の萌黄賞(2月14日、小倉)は雪で2日順延となりプラス10キロの太め残りだったが、2馬身半差の完勝。「ちょっと力が違う感じの走りだった」と能力を認めた上で「今回はマイナス4キロから6キロぐらいで出せるはず。素軽さも出てきたよ。それに当時は馬場が悪かったけど、福島でレコード勝ちしているように、むしろパンパンの良馬場の方がいいタイプなんだ」と体調、条件両面での大幅な上積みをアピールした。

 アフォードはもちろん、北出師にとっても今回は重賞初制覇のチャンスだ。「人間がイレ込まないでいけば馬も自然体で走ってくれるはず。これまでとメンバーが違うけど期待の方が大きいですよ」。人馬共にここから大きく羽ばたいてくるはずだ。

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2011年3月17日のニュース