高野師沈痛…親類、誰とも連絡取れない

[ 2011年3月17日 06:00 ]

 栗東では16日も震災についてさまざまな声が上がった。日本調教師会の関西本部長・橋田師と日本騎手クラブ会長の武豊は「自分たちにできることは何か?」と口をそろえて義援金の募り方に知恵を絞った。

 福永は関東圏に住む妹夫婦を実家に呼び戻したという。被災地ではないものの計画停電や放射能の影響、さらに食料品の品薄などを考慮し「幼い子もいる。生活する上でこっちの方がいい」と話した。関東の後藤がきょうからしばらく栗東に滞在することも明らかになった。

 開業したばかりの高野師は福島県の出身。同県には両親と姉が住むが「家の中はメチャクチャで水道が止まったと聞いている。両親は子供(3月9日に双子誕生)の世話でこっちに来ている時だった」と説明してから重い事実を明かしてくれた。「父の実家(宮城県亘理町)が津波の襲った町。おじいちゃん、叔父さん、叔母さん、いとこがいるけど誰とも連絡が取れていない」と沈痛な表情だ。

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2011年3月17日のニュース