3月いっぱい 東北、関東での馬券発売中止
JRAは16日、東北、関東の競馬場、ウインズなど26の事業所で発売、払い戻しを今月いっぱい行わないと発表した。インターネット投票もパソコンを使った方式(IPAT)に限定し、携帯電話、固定電話回線を使う方式は東北、関東だけでなく、全国的に中止する。また、開催日が決まっていなかったスプリングS、フラワーCは26日の阪神11、12Rに行うことになった。
今月いっぱいの東北、関東での馬券発売は見送られた。JRAは事業所を開くための要件として、(1)お客さまの足(交通機関)、安全の確保(2)電気などインフラの安定化(3)安定的な払い戻し――の3点を挙げてきたが、それらを満たすことは不可能と判断。福島、新潟、中山、東京の4競馬場と、20のウインズ、臨時場外発売所である盛岡、水沢競馬場での今月中の発売を断念した。これら事業所では平日払い戻しサービスも中止する。現金での発売、払い戻し、平日払い戻しは北海道、西日本の事業所に限られる。
電話投票を含めたインターネット投票も変更される。被災地の電話回線、通信ネットワーク確保を考慮し、今月はパソコン方式(IPAT)のみの発売となる。携帯電話、固定電話回線を使った方式は中止。これは北海道、西日本を含めた全国で適用される。スマートフォンに対応したアプリケーションは開発中。スマートフォンではインターネットブラウザから投票できる可能性もあるが「この方法はサポート対象外」(JRA)と説明している。
電話投票も含めたインターネット投票(約312万人)中、パソコン方式は約36%(昨年)で過半数は携帯電話を利用している。携帯電話投票利用者がパソコンから投票するには「INET-ID」の入力が必要で「Club A-PATに登録すればINET-IDは確認できる」とJRAは説明している。
また、即日加入、投票が可能な「即PAT」という方法もある。ジャパンネット、楽天、三井住友(インターネット・モバイルバンキング)、三菱東京UFJ銀行の口座があれば、JRAホームページからの加入申し込み(馬券の発売時間内)で今週末の開催から利用できる。
的中馬券の有効期限も延長される。今年1月8日から3月6日までに発売された投票券の払い戻し有効期限を、通常60日間のところ、5月31日まで延長。これは阪神淡路大震災時に準じた措置となる。4月以降の発売、払い戻しについては未定。JRAは情勢を見極めながら判断していく。
2011年3月17日のニュース
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