【中山牝馬S】小島茂師「牝馬同士のG3なら好走してくれる」

[ 2011年3月11日 06:00 ]

プロヴィナージュを管理する小島茂之調教師

 中山牝馬Sで重賞初Vを目指すプロヴィナージュ。ターフライターの平松さとし氏がレースのキーマンに直撃する「キーマンの懐へ」は、管理する小島茂之師(43)に迫った。

 ――プロヴィナージュの最終追い切りは3頭併で、1馬身半ほど先着。

 小島茂師 最後は抜けていいと指示しました。動きそのものも良かったし時計も予定通りです。

 ――久々に美浦での仕上げでした。

 やはり施設的には栗東の方がハード。その分、今回はしっかり乗り込む形になりました。

 ――ザ石で取り消し後、初戦となった前走(京都記念8着)を叩かれたのも好材料?

 前走は久々の一戦。仕上げも調教助手に任せたのですが結果的にはもう少しびっしりやっても良かったのかな?と思う状態でした。

 ――それでも体重は6走連続での520キロ。

 そうでしたね。でも、今回は質、量ともにびっしりやっているので気持ち減っているかもしれません。

 ――前走、道中は2番手を追走。

 位置取りや仕掛けどころなどは指示していません。(佐藤)哲ちゃん任せです。今回も特に細かいことを言うつもりはありません。

 ――4コーナーでは早々に手応えが怪しくなった。

 そのあたりもやはりもう少しびっしりと(調教を)できる状態だったということでしょう。

 ――前々走(京都大賞典3着)では牡馬と混じって早めに先頭に立つ競馬。

 3着に負けたとはいえ強い内容。今回は牝馬だけなのでもっとやれておかしくないと思います。

 ――中山の芝は2回目。ゴール前の急坂は大丈夫?

 阪神でも勝っているのでそのあたりは問題なくこなしてくれるでしょう。

 ――阪神で勝った時は現オープンのレッドシューターを負かした。

 レッドシューターはオープンでも勝ち負けを繰り返している馬ですよね。ますます問題ないということでしょう。

 ――左回りだと大きくササることがあるので、右回りなら坂の有無は関係ないということ?

 ラチを頼るのか右でも多少ササるけど、確かに哲ちゃんも左回りより右回りの方が良いと言っています。中山でもちゃんと走れるはずですよ。

 ――四肢にバンテージをしていた時期もありました。今でも両前脚は巻いています。

 脚元がモヤッとするような感じのある馬でした。それでも結果を残してきたわけですが、ここに来てそういう悪い感じもなくなっています。これも良い傾向だと思います。

 ――シャドーロールをした時期もありました。

 昔は首に力が入って、頭を高くすることがありました。そのあたりも今は解消しています。牝馬同士のG3なら好走してくれると信じています。

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