【フィリーズレビュー】“主演”頂く!アクトレス抜群リハ

[ 2011年3月11日 06:00 ]

ゲシュタルト(左)の胸を借り、CWコースで一杯に追われたアイアムアクトレス

 桜花賞TRフィリーズレビューの木曜追い切りが10日、栗東トレセンで行われた。ダート戦連勝で挑むアイアムアクトレスがCWコースで好時計をマーク。芝で未勝利だが、格上のオープン馬ゲシュタルトと併せて先着と気配は抜群。不気味なムードが漂ってきた。

 アイアムアクトレスが抜群の時計を叩き出した。CWコースで格上のゲシュタルト(来週の阪神大賞典予定)の外に併せ、抑え切れないほどの手応え。直線はびっしり追われ、5F63秒6~1F12秒0で首差先着した。騎乗した坂本助手は「やっておくように指示を受けていたので、ちょっとハードに。馬任せの調教が多かったけど久しぶりにいっぱいにやった。追い切りはいつも動くから。変わりないよ」と手応え十分の表情で語った。

 ここまでダートで2連勝。芝では新馬戦が2着、続く未勝利が6着だった。これには坂本助手も首をかしげる。「2走目が負け過ぎだったから。あれがなければ強気にもなれるんだけどね。調子はいいから、調教でのスピードが芝の実戦で通用するかどうか」。崩れた2走目はマイル戦。新馬2着とダート2連勝はいずれも今回と同じ1400メートル戦。敗因を距離適性に求めれば説明はつく。

 そして、血統的に芝は問題なし。2歳上の全姉アイアムカミノマゴは1400メートルのスペシャリストといっていい存在。2年前のフィリーズレビューでは2着。さらに昨年の阪神牝馬Sを快勝。これも、今回と同じ阪神芝1400メートルが舞台だった。ここまで全4戦にまたがってきた秋山は姉の背中も知る。実戦を前にして、気になるコメントを残した。

 「使うたびにピリッとしてきたから千六より千四の方がいい。(アイアム)カミノマゴに似てますよ。競馬を使うたびに似てきた。そのへんに可能性を」

 千四という距離が最適の舞台ならば、主役の座を奪う可能性も十分。2年前の姉は芝未勝利で権利を獲った。再演も十分あり得る。

 ▽09年フィリーズレビュー 1番人気ミクロコスモスが4着に沈む大波乱。1着ワンカラット→2着アイアムカミノマゴ→3着レディルージュで3連単は66万8740円の高配当だった。上位3頭は現在、1200メートルや1400メートルの短距離路線で活躍中。アイアムアクトレスの全姉・カミノマゴは、このレースまでの2勝はいずれもダート。紅梅S4着、エルフィンS4着の実績があったが芝では未勝利だった。

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2011年3月11日のニュース