【女子王座決定戦】“ひらっちコンビ”激突!

[ 2011年3月1日 06:00 ]

出場52選手の寄せ書きを手にする平山智加(右)と平高奈菜

 「第24回女子王座決定戦」(G1)は1日、ボートレース三国で開幕する。昨年の新人王・平高奈菜(23=香川)と一昨年の新人王・平山智加(25=同)がそろって参戦。香川の逸材“ひらっちコンビ”が女子の頂点を目指す。ドリーム戦1号艇からスタートする日高逸子(49=福岡)らベテラン勢との新旧対決に注目だ。

 09年、平山が女子レーサー初の最優秀新人賞に輝いたかと思えば、10年の同賞は平高が受賞。くしくも同じ香川支部の女子レーサーが2年連続で栄えある賞を獲得したのだ。2人そろっての女子王座は今回が初めて。三国のプールで共に頂上を目指すことになった2人に注目だ。

 やまと学校時代から優秀だった平山はデビュー節で初勝利、デビュー期に98期トップの勝率4・02をマークしB1級昇格。20年に1度の逸材といち早く注目を浴びることになったが、過去3回の女子王座は目立った活躍がなく、前回の準優出が最高。「これまでできないことをやろうとしてしまい結果を悪くさせた。空回りしないよう、いつものレースを目指します」。ギア調整の手を休めて過去を振り返った。平高の存在を「いい刺激になりますね」と奮起材料に4度目の挑戦に臨む。

 一方、平高はとにかく事故が多く、デビュー戦は不完走、転覆、落水、6着6本と散々なものだった。昨年は選考勝率5・19でボーダーラインをクリアしていたにもかかわらず事故率オーバーでこの大会は不参加。ここまで平たんな道のりではなかったが、今回は勝率大幅アップの6・39に加え、女子リーグ戦V(第14戦、尼崎)を果たしダブルで権利を獲得。最優秀新人賞というご褒美付きで文句なしの初出場を決め、全速ターンにこだわり続ける“転覆女王”が真の女王を目指す。「伸びは人並みあれば十分。行き足とターン回りを仕上げたい。あとはコンマ10のスタートが行ければ」。新人離れしたさばきを全国にアピールする時がきた。

 下克上に名乗りを挙げたひらっちコンビ、平山は3、10R、平高は4、9Rで女王への一歩を踏み出す。

 ▽女子王座決定戦 出場資格は優先出場選手(前年覇者、前年女子リーグ覇者)と選考期間(前年1年間)の勝率上位計52人。優勝者には直後の総理杯出場権が与えられる。また来年12月から新設される「賞金女王決定戦」開催にともない、12年度の女子王座決定戦の開催は3月から同年度の8月に移行される。

 ◆平高 奈菜(ひらたか・なな)1987年(昭62)7月7日、愛媛県生まれの23歳。香川支部所属。07年3月登録の100期生で同期は松尾昂明、桐生順平、鎌倉涼ら。1メートル59、47キロ、血液型O。

 ◆平山 智加(ひらやま・ちか)1985年(昭60)7月13日、香川県生まれの25歳。香川支部所属。06年登録の98期生で同期は松田祐季、西村拓也、松本晶恵ら。1メートル56、45キロ。血液型O。

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2011年3月1日のニュース