「マークシートの塗り方から…」池江郎師 笑顔の引退

[ 2011年2月28日 06:00 ]

定年で引退する池江郎調教師は花束を手に笑顔でファンにあいさつする

 今月いっぱいで定年引退となる池江郎師が最後に送り出したリルダヴァル。2番人気に支持されたが直線伸びず6着に終わった。内田は「流れに乗れたが4コーナーで手応えがなくなった」と振り返った。

 池江郎師は通算6768戦目もいつも通り調教師席で見届けた。全馬がゴールすると静かに双眼鏡をしまい、枠場へと移動して馬と担当助手をねぎらった。「馬社会に入って55年、多くの人に支えられてここまで来た。感謝でいっぱい」と語り、敏子夫人と記念写真に収まった。中山記念の20分前に行われた小倉11R・ヤマニンウイスカーでの勝利が通算845勝目、最後の白星に。「宮崎出身の自分への九州からのプレゼントかも」と笑った。

 ディープインパクトなどの手綱を取った武豊は「分かっていたことだが…グッとくる。先生には感謝と尊敬の気持ちしかない」と話した。重賞70勝、G1・17勝。日本競馬を引っ張った名調教師は「今後は一ファン。マークシートの塗り方から勉強だ」と笑い、花束を手に競馬場を後にした。

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