【中山記念】ヴィクトワールピサ ドバイ壮行戦完勝!

[ 2011年2月27日 16:29 ]

第85回中山記念 4歳上、G2、芝1800メートル

(中山競馬場)
 昨年のグランプリホースがドバイ壮行レースを完勝した。1番人気ヴィクトワールピサ(牡4=角居勝彦)が1分46秒0の時計で優勝、単勝1・4倍の圧倒的な支持に応えた。グランプリホースの力を期待通り発揮したヴィクトワール。世界最高額賞金レース、ドバイワールドC(3月26日)制覇へ弾みをつけた。

 王者の貫禄を見せたレースだった。スタートはまずまず。中団後方からじっくりと進んだ。前走から700メートル短縮しているため、鞍上のデムーロは向正面から早めに仕掛けた。「距離が短かったし早めに動いたけど、手応えが素晴らしかった」。最終コーナーは大外を豪快にまくりながら周回。直線入り口で早々と先頭に。逃げた先輩皐月賞馬のキャプテントゥーレを楽々と競り落とすと、2馬身半のリードを広げてゴールした。

 来月には、昨年のフランス遠征に次ぐ2度目の海外遠征へ旅立つ。角居厩舎にとっては5年連続でドバイ国際諸競走への挑戦となる。昨年は“看板娘”ウオッカが直前に発症した鼻出血のためドバイワールドCを取り止め、引退した。その無念を晴らすためにもヴィクトワールには大きな期待がかかっている。

 この日の完勝劇で、“世界制覇”へ視界は開けた。「Horse is very nice.I will do my best」。デムーロは「馬の状態はすごくいい。ドバイでも全力を尽くすよ」と話し、日本競馬の悲願達成へ意欲を燃やした。

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2011年2月27日のニュース