【阪急杯】ワンカラットG1前哨戦へ根性キラリ!

[ 2011年2月24日 06:00 ]

CWでワンカラット(左)はタイキパーシヴァルと追い切る

 阪急杯追い切りではワンカラットがCWコースの併せ馬で力強く先着。昨夏のスプリント女王が休み明け初戦から輝く。

 ワンカラットは500キロを超える大型牝馬で、少々行きたがる気性の持ち主。この馬の追い切りはいつも迫力満点だ。CWコースでタイキパーシヴァル(3歳500万)が3馬身ほど先行。追走するワンカラットはグッと首を下げて気合満点。とはいえ「以前ほどムキになっていないよ」と藤岡健師はこの馬なりに我慢ができていることに目を細めた。直線は併走馬に少しあおられ気味ながら、しっかり追われたことと持ち前の勝負根性で半馬身の先着。

 「もう少し切れてほしかったけど休み明けで体を絞りづらい冬場。ちょっと重かったかな。でも時計的に十分だし、これでちょうど良くなるだろう」と藤岡健師。体の大きさだけではなく、カイバ食いの良さも相まって仕上げはまるで大型牡馬並みのハードさ。これを予定通りにこなせるのも「状態が非常にいいからこそ」と力強い。

 昨夏はサマースプリント王者に上り詰め、スプリンターズS5着。「速い時計に戸惑いながら差のないところまで来た」と指揮官が評価する好内容。スプリント界でキラリと輝く存在感を示すこの馬が、頂点を目指す勝負の時を迎えた5歳春。見逃せない巡り合わせがある。今年の高松宮記念は中京の馬場改修で阪神で開催される。「重賞(フィリーズレビュー)も勝っているし、昨年の阪急杯は惜しい2着。阪神は実績があるからね。充実している今、いい形でG1に向かいたい」と陣営は力が入っている。

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2011年2月24日のニュース