【フェブラリーＳ】セイクリムズン“人馬一体”

＜フェブラリーＳ＞乗り運動をするセイクリムズン

　３連勝中のセイクリムズンがＧ１初挑戦を迎える。手応えを聞かれた服部師が口にしたのは人馬の絆だ。

　「馬とジョッキー（幸）との間に信頼関係がつくられている。あの人馬なら千六でもしのいでくれるんじゃないかな」

　前走の根岸Ｓはまさに完勝だった。そこから１Ｆの距離延長でも信頼は揺るぎない。

　「数字的な根拠はないけど、妙な安心感がある。あれだけノビノビ走って、上（鞍上）が自信を持っていたら言うことない」

　振り返ればマイラーと見られていたブルーコンコルドが０６年ＪＣダートに挑戦した時、服部師に進言したのは幸だった。中距離にも視野を広げて、同年の東京大賞典を制覇。Ｇ１・７勝の陰にも互いの信頼感があった。そして今、新たな勲章は目前だ。火曜は坂路で普通キャンター。「状態に変動はない」とトレーナーは胸を張る。チャレンジャーとしての初々しさはない。堂々と勝ちにいく。