【伊勢崎・全日本選抜】高橋貢、SG最多17冠

[ 2011年2月14日 06:00 ]

自身の記録を更新する史上最多のSG17勝目を挙げた高橋貢

 伊勢崎オートのSG「第24回全日本選抜」優勝戦が13日行われ、1番人気の高橋貢(39=伊勢崎)が1周4コーナーで先頭に立って独走ゴール。昨年の山陽オールスター以来2度目のSG完全V(5日間すべて1着)で、自身の持つSG歴代最多優勝記録を17に伸ばした。地元・伊勢崎のSG制覇は02年3月の同タイトル以来。

 9周以上を逃げ切った高橋貢は「試走は最近にない手応えだったし、エンジンも乗りやすさがあったので展開を見ながら走ればいいかなと思っていた」と満足そうに振り返る。初日から桁違いのパワーで突っ走った男がV戦でも平常心を失わないのだから、他の7人は脱帽するしかなかった。

 1月の浜松G1スピード王決定戦をインフルエンザで欠場。エンジンも思うように仕上がらず不安視されての伊勢崎入りだった。それでも「前節まであまりにも悪かったから、思い切ったパーツ(リング、ヘッド)交換に踏み切れた。地元の利もあったし全てがかみ合った」と逆境をバネにした。「こういうエンジンの状態なら、どの走路でも動いてくれると思う」と不屈の精神で今後も暴れ回る。

 ◆高橋 貢(たかはし・みつぐ)1971年(昭46)6月14日、群馬県生まれの39歳。91年6月28日登録の22期生。SGタイトルは全日本選抜(02、04、08、11年)、オールスター(97、98、99、10年)、日本選手権(97、98、00、04年)、スーパースター(99、04、09年)、東西CC(98、00年)。1メートル73、57キロ。血液型B。

 ≪戦い終えて≫

 ▼浜野 淳(2着)試走から少し重かった。上出来だけど上には上がいた。

 ▼東小野正道(3着)2着を狙おうとしたら滑った。エンジンは上向いていた。

 ▼荒尾 聡(4着)エンジンは良かったけど1周目からハネだしていた。

 ▼永井大介(5着)徐々に重くなってしまった感じで、合っていなかった。

 ▼竹谷 隆(6着)タイヤが滑った。スタートも遅れて展開を悪くした。

 ▼加賀谷建明(7着)スタートは良かったけどフロントタイヤがハネた。

 ▼佐々木啓(8着)準決のままでレースしたけど、とにかく乗れなかった。

 ◆優勝戦VTR 1周1コーナー先取りは荒尾だったが、バック2番手の高橋貢が同4コーナーで先頭に躍り出て早々と決着。2周3コーナーで3番手へ浮上した浜野は、4周1コーナーで荒尾をさばいて2着。東小野は5周3コーナーで荒尾を逆転して3着死守。

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2011年2月14日のニュース