【小倉】連日の波乱!中止の次は史上最高配当!

[ 2011年2月14日 06:00 ]

<小倉4R>JRA史上最高となる1950万7010円の払戻金を示す電光掲示板

 JRA史上最高配当馬券が13日、小倉競馬場で飛び出した。4Rの3連勝単式で1950万7010円の払戻金を記録。発売された52万8645票のうち、的中は2票だけだった。馬券を姫路場外で100円購入したのは50代の男性と40代の女性のカップル。降雪で4R以降が中止となった12日の小倉開催から一夜明け、歴史的な波乱が待っていた。

【レース結果】

 前日降り続いた雪が波乱の引き金になった。13日は時折、晴れ間ものぞいたが、たっぷりと水分を含んだ芝コースは「重馬場」。小倉競馬は馬場が渋ると極端に荒れる傾向が強い。

 4Rは芝1800メートルで行われた未勝利戦(16頭立て)。好位の内をロスなく追走した人気薄の2頭が直線で抜け出し、ゲティスバーグ(9番人気)が1位、カリスマミッキー(15番人気)が2位でゴール。先行していたシルクフラッシュ(6番人気)が3位に残った。

 1番人気に推されたアドマイヤサイモンは7着、2番人気のキョウワオリオンも10着に沈んだ。大荒れになったのは誰もが感じていたが、ターフビジョンに払戻金が大写しされるとスタンドは大きくどよめいた。馬連12万300円、馬単36万5610円、3連複が71万6540円と高額配当が並び、1番下の3連単配当にファンの目はクギ付けになった。1950万7010円。3360通り中、3088番人気。的中の2票は、電話投票と姫路場外での1票ずつ。ローカル競馬の午前中のレースで、発売票数が少なかった(総売り上げ5286万4500円)ことも驚がく配当の要因となった。

 これまでの最高は05年10月、東京競馬の3連単で飛び出した1846万9120円。

 ゲティスバーグに騎乗していた川島信二騎手は「ロスなく回れました。走るのは分かってましたから」としてやったりの表情。ブービー人気だったカリスマミッキーの伊藤工真騎手は「惜しかった」と悔しさをあらわにした。同馬を管理する中村均調教師は「それにしても人気がなかった。初めて芝に使った前走(13着)でもいい走りだったんだよ。距離が200メートル短くなるから好勝負になっても不思議ないと思っていたんだ」と話した。

 小倉競馬場では、中止となった土曜の4R以降が14日に開催される。芝コンディションは回復していない。2匹目のドジョウが潜んでいる可能性も十分だ。

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2011年2月14日のニュース