横山典ジュニア競馬学校卒業、3月デビューへ

[ 2011年2月9日 06:00 ]

卒業式を終え、騎手としても大先輩の父・典弘(左)と並んで笑顔を見せる横山和生

 競馬学校騎手課程27期生7人の卒業式が8日、千葉・白井の同校で行われた。横山典弘騎手(42)の長男・和生(17)も卒業証書を受け取り、3月のデビューへ胸を膨らませた。

 式の前に行われた模擬レースで名騎手の息子たる片りんを見せた。スタートからハナを取り切り、ゴール前50メートルまで踏ん張った。「しっかりと主張した。これが大事」と元JRA騎手で伯父の横山賀一教官を喜ばせた。父の競馬を見て自然とこの道を志したという和生は「中2で騎手になりたいと打ち明けた時は大反対された。オレの仕事は甘くない、なめるなと言われた。そこから体を鍛え、礼儀を正し、自分の行動で説得した」と明かした。祖父・富雄さん(故人)から3代目の中央競馬騎手となる。

 横山典は「ケガせず長く騎手ができれば。いきなりオレと比較されるのだから大変だが、結局は本人の努力次第」と激励の言葉を贈った。「息子と対決?周囲が思うほど意識していない。模擬レースも息子だけでなく全員の乗り方を先輩騎手の視線で見ていた。みんな上手だ」と話し、新人騎手の健闘を期待した。

 ≪模擬レースシリーズVは高嶋≫最後となった模擬レースを制したのは残り50メートルで横山を差し切った森一馬。また、昨年9月から延べ10戦で争った模擬レースシリーズは高嶋活士が優勝、表彰を受けた。「この賞を新人賞に替えられるよう頑張りたい」と喜びを語った。その年で最も優秀だった生徒に贈られるアイルランド大使特別賞は嶋田純次が受賞した。

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