【新鋭王座決定戦】連勝へ!山田“哲”の意志

[ 2011年1月28日 06:00 ]

連勝で準優ポールポジションを狙う山田

 攻めの姿勢で卒業Vへの足掛かりをつかむ。G1「第25回新鋭王座決定戦」は28日、予選最終日を迎える。抜群のスタート力で全国に名をとどろかす山田哲也(28=千葉)が、今節も平均STコンマ10と抜群のS勘を披露。リズムと機力も上昇カーブを描いており、最後の新鋭王座で有終の美を飾る態勢は整いつつある。準優進出ボーダーを6・00と推定すると桐生順平、新田雄史、松尾昂明、坂元浩仁、金子拓矢、木下大将の6人に当確ランプが点灯した。

 関東が誇るS巧者・山田哲が3日目1Rで待望の白星を飾った。1枠でインの利もあったが、コンマ14の好スタートを踏み込んで逃げ切り。2日目終了時点で24位タイだった得点率も15位タイまで押し上げた。「スタートは全速。きょう(27日)は出足の重さが解消して、回り足も中堅上位くらいはあった。今節で最もバランスの取れた足になった」。成績同様、機力も上昇している様子だ。

 準優進出の推定ボーダー6・00をクリアするためには11点以上の上乗せが必要となるが、仕上がりと相手関係から山田哲にとって厳しい条件ではないだろう。ただ、今回で新鋭戦卒業となる山田哲が目指すのは準優出ではなく優出、そして優勝。だからこそ残る予選2走にも気合が入る。「優勝戦まで進んで悔いのないレースをしたい。そのためにも準優の好枠が欲しい。あす(28日)は連勝するつもりで攻める」。果敢なS攻勢で準優のポールポジションをつかむ構えだ。

 3日目終了時点で得点率トップに立ったのは桐生。この桐生ら準優当確組は総じて好気配を見せている。新田、松尾、金子、木下は行き足から伸びが抜群で、桐生と坂元は出足や回り足などレース足がいい。勝負駆けメンバーでは峰、水摩、永田秀が上位グループとしても見劣らないパワーを持っている。ここまで連対なしの今井も運やリズムが悪いだけで舟足は力強い。4日目連勝が最低条件という厳しい状況だが、この逆境を乗り越えるだけの機力は備えている。

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2011年1月28日のニュース